会社では「つまらないやつ」と言われていました
#2|若手時代に上司から教わった、お金との向き合い方
若手時代、ボーナスの話題が苦手でした。
ボーナスの時期が近づくと、必ず同じ話題になります。
「何買うの?」
です。
ブランド品を買う。
旅行に行く。
時計を買う。
みんな楽しそうに話していました。
ぼくは毎回こう答えていました。
「特に予定ないです…」
当時の先輩や同僚からは、
「お前、つまらないやつだな」
「そんな我慢してどうすんの?」
と、よく言われていました。
ボーナスを使わないだけでつまらない。
なぜ我慢していると決めつける…?
当時のぼくは、ある上司から教わったことを素直に実践していました。
今振り返ると、その上司が教えてくれたのは、
お金の増やし方や、単純な節約術ではありませんでした。
その教えは、後になって何度もぼくを助けてくれました。
今日はそんな話です。
働く理由が変わってしまう
初めてボーナスをもらう少し前、
最初の上司と飲みに行く機会がありました。
その上司は、特別お金持ちという感じではありませんでした。
どちらかというと、ごく普通のサラリーマンです。
でも、不思議とお金に困っている雰囲気はありませんでした。
その上司が、こんな話をしてくれました。
「これから給料も上がるだろう」
「営業で結果を出せばインセンティブも入る」
「でも生活水準は上げないようにね」
「何のために働くのか、働く理由が変わっちゃうから」
今でも覚えています。
ただ、当時のぼくには意味がよく分かりませんでした。
まだ新卒です。
出世して。年収が上がって。
車を買って。家を買って。
そんな人生を漠然とイメージしていました。
そして、それが当たり前だと思っていたんです。
その時のぼくは気づいていませんでした。
会社員として働いていると、収入だけではなく「社会的信用」も増えていくことに。
ローンが組みやすくなる。
今、手元にお金がなくても大きな買い物ができるようになる。
一見すると、自由度が増えたように見える。
でも、
手に入れた瞬間から、別のゲームが始まります。
支払いです。
住宅ローン、自動車ローン、
毎月の固定費、維持費。
手に入れたものが増えるほど、働く理由も少しずつ変わっていきます。
支払い能力を維持するために働くようになる。
たぶん上司が言いたかったのは、そういうことだったのだと思います。
もちろん。
家や車を持つことが悪いわけではありません。
お金を使うな、という話でもありません。
会社員として得た収入や信用の使いどころを間違えるな。
そういう話だったのでしょう。
もちろん、その頃のぼくは上司の言葉をそこまで理解していませんでした。
でも、とりあえずやってみることにしたのです。
そして同時に、こんな観察もしてみました。
それは本当に欲しかったのか?
上司の話は素直に聞きました。
その後も生活水準を大きく上げることはありませんでした。
ただ。
ひとつ気になっていたことがあります。
生活水準を上げた人は、実際どうなっていたのか。
ということです。
幸い、ぼくは大手企業で働いていて、
いろんな人と関わりを持つことはできました。
高級車に乗る人。高級マンションに住む人。
実際に自宅に遊びに行ったり、話を聞いてみました。
ぼくはてっきり、
みんな満足していると思っていました。
でも違いました。
よくよく話を聞いていると、
みんな同じことを言うのです。
「次は○○が欲しい」
「もっとグレードを上げたい」
そういった話ばかりで、
本当に欲しかったのは”そのモノ”ではないように見えたのです。
欲しいものは手に入れたはずなのに、
また新しい欲しいものが増えている。
その姿を見ていて思いました。
「あれ、これ終わらなくないか」と。
そのとき初めて、
上司の言葉の意味が少し分かった気がしました。
生活水準を上げるな。
という話ではなかった。
「あれも欲しい」
「これも欲しい」
そんな終わりのないゲームに入るな。
そういう話だったのだと思います。
ぼくは別のゲームを始めた
そんな観察を経て、
ぼくは少しずつ、別のゲームを始めました。
生活水準を上げるゲームではありません。
手元に選択肢を残すゲームです。
給料が上がっても生活は大きく変えない。
ボーナスを前提に生活をしない。
欲しいものが現れても、すぐには飛びつかない。
20代はそんなふうに過ごしていました。
その代わりに、
本を買う。
学ぶ。
経験する。
人から学ぶ場にお金を使う。
そんなことを続けていました。
結果的に、会社では大きな成果を残すことができました。
収入も増えました。昇進もしました。
でも今振り返ると、
そのことよりも価値があったものがあります。
選択肢でした。
やりたいことが見つかったときに動ける。
学びたいことがあれば挑戦できる。
会社員として働きながらも、
人生の選択肢を自分の手元に残しておける。
そんな状態を維持できたことです。
最初の上司には心から感謝しています。
残念ながらもうお会いすることはできないのですが、
これからも肝に銘じていきたいと思います。
今回は、会社員時代に教わったお金との向き合い方について書きました。
これからも、
会社員時代のエピソード。
AI活用。
高知山奥での暮らし。
今挑戦していることについても書いていきます。
もし少しでも面白かったら、無料で購読していただけると嬉しいです。
また次の記事でお会いしましょう。






お若いうちからしっかり学んで来られたんですねー😊素晴らしいですね✨
わたしは学ばずに来て、今やり直し中ですが、いろいろ参考にさせて頂きます😊
会社の最初の上司が素敵でいいですね!僕もそんなことを部下に言えるようになりたいと思いました!