9月30日(アメリカ時間の9月29日)、OpenAIは開発者向けイベント「DevDay 2026」を開き、1日で30個の新しい機能やプランを発表しました!
大きなニュースとしては、24時間代わりに仕事を進めてくれるAI「dots(ドッツ)」、新しいモデル「GPT-6.1 Sol」、そしていちばん上の個人向けプラン「Pro」の料金が3段になった。
この3つですね。
他にもいろんな情報が出ていたので、計30個のニュースを「インパクト大・中・小」に分けてまとめました!
ひとまずインパクト大を押さえていきつつ、気になる方は中・小と辿っていきましょう。
引用元のリンクも入れておいたので、日本語訳をしながらチェックしてみてください!
プラン別のアップデート:あなたが使えるのはどれ?
同じ日の発表でも、使えるかどうかは契約しているプランで変わります。
自分のプランの行だけ見れば大丈夫です。番号は、この記事での通し番号で、中身は下の章で1つずつ説明します。
まず何をするか
無料プランなら、ChatGPTのプラグイン(ほかのアプリとつなぐ機能)の一覧を開いて、ふだん使っているアプリが入っていないか探してみましょう。
Plusなら、ChatGPTのWorkかCodex(どちらも下の2で説明します)を開いて、モデルの一覧にGPT-6.1 Solが出ているかを確認してください。
Proなら、dotsに予定表のような、中身を見られても困らないアプリを1つだけつないで試してみましょう。dotsが覚えたことは1件ずつは消せないので、小さく始めるのが安心です。dotsは順番に届くので、使えるまで数日かかることもあります。
インパクト大!まず押さえたい3つ
1. dots(ドッツ):24時間働くAIエージェント
押さえたいポイント:ゴールや目的を伝えておくと、あなたがパソコンを閉じているあいだも、クラウド上で作業を進めてくれる。日本でもProと会社向けのBusiness Premiumで使える
公式Xのいいねは約3万5千で、この日いちばん注目された発表です。
これまでのChatGPTは、こちらが質問したときだけ答えるものでした。
dotsは、ゴールや目的を伝えておけば、会話が終わったあとも、あなたがパソコンを閉じていても、自分で作業を進めます。
作業には、OpenAIが用意したクラウド上の専用パソコンとブラウザを使い、あなたが選んでつないだアプリ(予定表やSlackなど)の情報を見ながら進めます。
仕事の頼み方は、ChatGPTへのメッセージのほか、SlackやTeamsからも送れます。
最初の設定だけは、パソコンのChatGPTアプリかブラウザで行い、その後はスマホのアプリからもやりとりできます。
公式の発表では、試しに使った人のdotsが、取引先への請求を本人が忘れていることに気づき、請求書を作り、本人が承認したあとにdotsが送った例が紹介されています。
どこまで任せるかは、自分で決められます。
操作ごとに「確認せずに進める」「最初の依頼で頼んでいた場合だけ進める」「実行する前に確認する」「自分でやる」の4つから選んで設定できます。
先ほどの請求書の例なら、「作るところまでは確認せずに進める」「送る前には確認する」のように分けられます。
パスワードの変更のように特に慎重に扱う操作は、設定に関係なく、必ずあなた自身が行います。
dotsは、仕事を進めるなかで知ったことを覚えておき、次の仕事に使います。
気をつけたいのは、覚えたことを1件ずつは消せない点です。
消したいときは、dotsをリセットして作り直します。
料金は、Proなら追加料金なしで使えます。
dotsとのやりとりは、ChatGPTのふだんの利用上限とは別に数えられ、最初の1か月は多めに使えます。
ただし、dotsがCodexなどに作業を回した分は、ふだんどおり利用上限に数えられます。
使えない地域として挙がっているのは、ヨーロッパ経済領域(EU加盟国とノルウェーなど)、スイス、イギリスのProで、日本は含まれていません。
2. GPT-6.1 Sol:最上位モデルに迫る性能で、APIの料金は5分の1
押さえたいポイント:ChatGPTでは、ふだんのチャット画面ではなく、「Work」と「Codex」で使える新しいモデル
Workは資料作りなどのまとまった作業を任せる画面で、Codexはプログラムを書くためのAIです。
公式Xのいいねは約2万。
海外の技術者が集まる掲示板「Hacker News」では約1,000点を集め、この日の最高点でした。
9月22日に出たGPT-6 Solの改良版で、プログラム作り、パソコンの操作、専門的な仕事の性能が上がりました。
性能は最上位のGPT-6 Astraに迫り、開発者がAPI(自分のサービスからAIを呼び出す仕組み)で払う料金はAstraの5分の1です。
ChatGPTの月額料金が変わるという発表はありません。
公式のまとめには「きょうからPlusでも使える」とあり、ChatGPTの更新履歴には「Proから順番に広げる」とあります。Plusの人は、WorkかCodexのモデルの一覧に出ているかを見てみてください。
3. Proの料金が月100ドル・200ドル・500ドルの3段に
押さえたいポイント:月500ドルのProが新しく加わった。AIに頼める量はいちばん多く、公式の英語のまとめではPlusの25倍。Plusの料金が変わるという発表はない
Hacker Newsでは210点を集め、dotsとGPT-6.1 Solに次いで話題になりました。
インパクト中:よく使う人は知っておきたい6つ
4. 月200ドルのPro、新しい申し込みの受け付けを再開
月200ドルのProに、また新しく申し込めるようになりました。
ただし、新しく申し込んだ場合に使える量は、以前より少なくなります。
公式は減る量を書いていませんが、ITmediaはPlusの20倍から10倍へ、半分になると報じています。
すでに月200ドルのProを使っている人は、10月29日まで今までと同じ量を使えます。
→ Proの料金プランのヘルプ(公式・英語)(「Can I subscribe to Pro 200 again?」の項)
5. Ultrafast:答えが出るまでの時間を短くする
答えの文字が出てくる速さが、Codexで最大8倍、APIで最大6倍になります。
ChatGPTでは、月500ドルのProとEnterpriseで、WorkとCodexの中で使えます。
6. Codexクラウド:パソコンを閉じても開発が続く
Codexの作業をクラウド上で動かせるので、ノートパソコンを閉じたあとも作業が続きます。dotsと違い、プログラム作りの作業に限った話です。
スマホやブラウザからも、作業を頼めます。
7. Codex CLIが新しくなった
ターミナル(文字を打ってパソコンを動かす画面)で使うCodexが、声で作業を頼めるようになりました。
同時に進めている作業の様子も、1つの画面でまとめて確認できます。
8. ChatGPT Space:AIやチームと一緒に仕事を進める場所
ページやファイル、進めている作業を1か所にまとめて、ほかの人と共有できます。
Proと会社向けのプランで使えます。
9. Decisions API:判断を任せるためのAPI
あらかじめ決めておいた答えの候補から、AIがすぐに1つを選んで返します。
問い合わせを担当の窓口に振り分ける、といった使い方を想定したもので、APIで自分のサービスを作る人向けです。いまは一部の開発者向けの先行公開で、数日のうちに広く公開される予定です。
→ OpenAI公式のまとめ(日本語)の「Codex と API による新しい開発のかたち」(開いた先の少し下にある「Decisions API」を押すと、説明が開きます)
インパクト小:残りの21個
気になるものだけ、リンク先で確認してみてください。19と26以外のリンク先は、公式の英語のページです。
無料プランでも使えるもの
10. プラグイン拡張機能:ChatGPTの画面の中に、ほかのアプリ専用のパネルや画面を出せるようになった(→ 説明)
11. ChatGPTでサインイン:対応するサービスに、新しいパスワードを作らずChatGPTのアカウントでログインできる。PlusとProなら、そのサービスでAIを使う分を自分のChatGPTの利用枠でまかなえる(→ ヘルプ)
12. 共有できるプロフィール:ChatGPTで作ったWebページやプラグインを、1つのページにまとめて人に見せられる(→ ヘルプ)
プラグインなどを作る人向け
13. プラグインの作成・申請・検索の改善:作る人は申請しやすく、使う人は探しやすくなった(→ 申請の説明)
14. MCPイベント(アプリの変化で自動で動く仕組み):つないだアプリで何かが起きたとき(新しいタスクが追加されたときなど)に、ChatGPTが自動で動き出せる(→ 説明)
15. コードレビュー:パソコンのChatGPTアプリで、プログラムの変更点をCodexと一緒に確認できる(→ 説明)
16. Codex Security Cloud:GitHubにあるプログラムの弱点を、決めた日時に自動でチェックする(→ 説明)
PlusやProの人向け(18〜20はPro)
17. Sitesの手直し:ChatGPTで作って公開したWebページを、あとから直して公開し直せる(→ 説明)
18. Living Pages:グラフや表の入った文書を、ChatGPTやチームの人と一緒に作れる(→ 説明)
19. スライドの共同編集:会話からスライドを作り、何人かで同時に直せる。数週間のうちに使えるようになる予定(→ 公式のまとめの「人と AI のより良い協働のかたち」。開いた先の少し下にある「スライドの共同編集」を押すと、説明が開きます)
20. Meetingsプラグイン:会議を録音して、要点と次にやることをまとめてくれる。いまはMacのアプリで試験提供中(→ ヘルプ)
会社で使っている人向け
21. チームの作成とタスクの共有:同僚とチームを作り、毎週の進捗報告のような決まった仕事をChatGPTに任せられる(→ 説明)
22. Slack・Teamsの「@ChatGPT」:SlackやTeamsでChatGPTを呼ぶと、話し合いをまとめたりリサーチしたりしてくれる(→ 紹介)
23. Sitesとプラグインの連携:社内向けのWebページに、プラグインを組み込める(→ 説明)
24. OpenAI Marketplace:OpenAIとの契約額の一部を、AdobeやFigmaなど32社のソフトの支払いに回せる。いまは試験提供中(→ ヘルプ)
25. Private Intelligence:会社のデータをOpenAIに残さずにAIを使える仕組み(→ 説明)
26. 専門のdots:調達や請求書の処理など、会社の決まった業務を受け持つdots。一部の会社で試験導入中(→ dotsの発表ページの後半、「組織向けの専門 dot」という見出しのところ)
27. Agent Security:AIが作業するときの決まりを、管理画面でまとめて設定できる(→ ヘルプ)
28. 作業の引き継ぎ:パソコンのアプリで始めた作業を、ブラウザやスマホで続けられる(→ ヘルプの後半)
APIで自分のサービスを作る人向け
29. Agents APIのパソコン操作:自分のアプリの中で、AIにパソコンを操作させられる(→ 説明)
30. Amazon Bedrock Managed Agents:AWSの上で、OpenAIのAIエージェントを動かせる(→ 説明)
ニュース30個の収集と、インパクト大・中・小の分け方
30個は、OpenAIが今回のイベントで出した公式の文書(公式のまとめ、各発表ページ、ChatGPTの更新履歴、ヘルプ)から、新しい機能・プラン・サービスを全部情報収集した数です。
大・中・小の粒度感については、SNSやニュースで注目が集まっている情報を中心に分類しました。
文書として出ていない内容では、基調講演で話されたAPIの応答が速くなった話などもあったので、興味のある方は、より詳細をリサーチしてみるといいと思います。
▶ 出典:OpenAI公式のまとめ(日本語)、各発表ページ、ChatGPTの更新履歴、ヘルプ、基調講演の動画









